真夏に聴きたい「非ワル」日本語ラップ8選
あつうい…
さて、夏ですね。夏も夏も夏ですよ。
夏といえば???花火🎆?海🐚?プール👙?夏フェス🎪?ビアガーデン🍻?
( ゚д゚)、ペッ
そういう人はみんなで楽園ベイベーでも歌っててくださいね。
忘れないで欲しいんですけど、そうやって夏エンジョイしてる人たちの陰には、楽しい夏イベント全部スルーして17日間完全に外出しなかった女子だっておるのですよ。外に出ないばっかりに、ポケストップでモンスターボールを獲得することができなくて、CP10のピードルを捕まえるのに仕方なくスーパーボールを使ってる女だっているのですよ。
誰にだって、自宅に居ながらして、気持ちだけで満喫したい夏があるんだ…
というわけで本日は、東京生まれ、女子校育ち、悪そうな友達1人もいない、引きこもりの文化系ニートが皆様にオススメしたい、真夏に部屋で寝っ転がって聴きたい日本語ラップの名曲8選!
ゆるーく、ちぇーけらーーー
1. 鎮座DOPENESS×環ROY×U-zhaan / サマージャム’95
日本語ラップ夏の名曲といえば1番に名前が上がるであろう曲が、本家のスチャダラパー版の『サマージャム’95』ですね。それを、今夏、kakato(鎮座ドープネスと環ROYのユニット)とタブラ奏者のU-zhaanがカバー!歌詞はほぼ変えず、トラックはタブラ(太鼓)とカンジーラ(タンバリン)とマンジーラ(シンバル)というインドの打楽器のみで演奏されてます。kakatoとU-zhaanのコラボ曲は、昨年のTabla'n Rapについで2曲目だけど、イベントとかでは結構前からよく一緒にやってましたね。
わたし、タブラの音色大好きなんです!!太鼓なのにメロディーがあって、乾いた音はなんとなく宇宙っぽいなって思っていて… そういえば大学4年の時北インドの伝統音楽の授業を取ってたのだけど、なんと タブラの演奏を40分聴いて書き取るという、すんごいテストがありました!笑
端的に言ってこのコラボ、最高では?わたしゃこの夏聴きまくるよ!
2. かせきさいだぁ / じゃ、夏なんで
この曲も間違いなく夏の名曲のうちの1つ。なんとなく流し聴きしているだけでも油断するとノスタルジーに殺されそうになるんだけど、とにかく歌詞が小説みたいに、真夏の汗ばんだ午後から夕方、夜まで瞬間の情景を描写していて素晴らしいのです。
ボクが随分素早く汽車から降りたタメ雲を焦がしたくらいさ
梶井基次郎の檸檬の中に出てくるような街の中は
埃っぽい匂いが立ち込める通り雨の後で
また鳴きだした蝉の声響く路地は駒絵と化したかのよう
最初の四小説の歌詞です。舞台は京都なのかな。匂いまで伝わってくるでしょ?
3. EVISBEATS / ゆれる feat.田我流
我ながらかせきさいだぁとの繋がりよくないですか? DJになれそうだね??笑
この心がゆれる時がある
それはバイト帰りのサンセットだったり
本の中に答えを見つけた時だったり
季節の変わり目を感じた時だったり
またはステージの上でハイな時だったり
好きな子とまったりな時だったり
たまたまDigした1枚のvinylだったり
感動して頬伝う涙だったり
生きてるって実感味わうその瞬間
ほんの一瞬、その一瞬を求めて
長いけど歌詞引用しちゃった。淡々と情景を描写するかせきさいだぁと対照的に、「心がゆれる」瞬間を羅列していて、それがとっても強くて美しいし、感情が動く、生きてるって実感する一瞬一瞬を求めるっていうトピックは個人的にとても共感するところでもあって、わたしはこの曲を聴くと心が揺れっぱなしになるよ。
ちなみにEVISBEATS、仏教思想に興味があるようで良く歌詞にでてくるし、直接的にテーマにした曲もあるし、アジアっぽい、宗教チックな音が多い。その世界観がわたしは凄く好きです。EVISBEATSの曲は他の曲も良いものばかりで、いい時間とか、Just a Momentとか、とってもゆるくて素敵な曲なのでぜひ聴いて欲しいです。
4. cero / Summer Soul
ほんとにもうこの人たちは…。『東京の今っぽいお洒落な感じの人』を具現化したらこうなる、みたいな感じですね。教養・知識を備えていて、高くないけど良質なものを身につけていて、イケメンじゃないしなんならちょっとハゲてるけど格好良くて、実家は阿佐ヶ谷のカフェバーで、親の影響で物心ついた時から音楽に囲まれた生活をして技術も凄くて…(歌は下手うまっぽい)。お洒落かよ、POPEYEかよ。
あのね、ceroのライブ行くと、笑っちゃうくらいなんでもやるのね高城くん。歌って、ギター弾いてフルート吹いてバイオリン弾いて、変な声出してエフェクトかけて…。そんでこの前はスマスマに出演したとか。
そんな、2016年のシティポップを牽引するceroが描く東京の気怠い夜の曲、最高です。聴いて!
5. 曽我部恵一 feat.PSG / サマー・シンフォニー
暑い夜はもう何もしなくていいじゃないかって気分になりますね。夕方のちょっと早い時間、18時くらいから部屋でスモークたんとビールを嗜みたい…てか今日嗜むわ…
こっちは本家の『サマーシンフォニー』と同時収録されたVer.2なのだけど、PSGバージョンの方がダルくて好きです。あとPUNPEEちゃんかっこいいっす。
いくつも重なった紫外線が やがて地球のもの全て焼き尽くして
そんでビーチサンダルだけが残っても。。。
それはそれで楽しい。(断言)
6. tofubeats / 水星 feat.オノマトペ大臣
みんな大好きお豆腐先生の超名曲『水星』ですね!タイコクラブではDAOKO女史も歌っておられました。
キミは知ってるかい?踊らな死ぬことを
わたしはこの曲が流れると、なんとなーく両手を横に広げてクネクネしながら横にノリたくなります。踊らないと死ぬので。あのー、こういう曲が流れている怖くないクラブはどこですか?誰か連れてってください。
あと個人的に女の子がカラオケでこれ歌うのすっっごくかわいいと思ってるのでこっそり練習しています。恥🙈
7. TOKYO No.1 SOUL SET / 黄昏’95〜太陽の季節〜
ライラライライライライラライライライラライライライ♫
レゲエ曲調にBIKKEさんのポエトリーリーディングのようなラップが超気持ちいい1曲です。平和かよ〜これぞチルってやつですよね!チルチルチル!あと関係ないけどわたしラップの中の『飛び立とうそして到達しよう』っていう言葉が好きすぎて日常生活でもよく使います。笑
ていうかサマージャム’95といい、1995年って何なの?最高の時代じゃないですか?
8. RHYMESTER / フラッシュバック、夏。
最後!この曲は夏の曲なんだけど、あとになってから『あの夏 いい場面だけを編集』して振り返ってるっていう視点の曲なのですね!MVではコート着てマフラーしてるっていう。字多丸氏とDさんのそれぞれのバースが凄く刹那的で一瞬を切り取って描いていて、最後の『そして季節は冬』にものすごい生きてきてます。
Dさんパートの思わず一緒に言っちゃいたくなる「長い長い長い長い」はRoy Ayersの"Everybody loves the sunshine"のサンプリングみたいです。サンプリングってヒップホップ特有の文化で、元ネタからメロディーや歌詞を抜粋するものなんだけど、これMCバトルとか見てても凄い面白くて。ライムスターは結構よくサンプリングしてるイメージで、わたしみたいな俄かヒップホップファンからすると凄く勉強になります。早く、曲聴いた瞬間にこれ◯◯のサンプリングじゃんウォォォ!って盛り上がれる境地に到達したい…
まとめ
ラップとはいってもゴリゴリのHIPHOPからパーティー系、お洒落系までいろいろだけど、夏こそ文系・非ワルなナード系ラップが気持ちよくて、自宅でだらだら聴くのにサイコーだと思うのですよ。
勝手に選んだけど楽しかったー!ぜひぜひ聴いてみておくれやすーー!